コラム

【美しさと安全性を両立!】オープン外構の侵入防止策をご紹介

 

オープン外構は、開放感があって、美しいデザインが人気のエクステリアです。その反面、外部の人から家を守るのが難しくなるのでは?と心配される人も多いと思います。

そこで、このコラムでは、美しさを損なわずに、侵入者から家を守る効果的な方法を紹介します。

これからオープン外構を検討している方は、参考にしてみてください。美しさと安全性のバランスが取れた、あなただけのオープン外構を手にすることができます。

 

オープン外構とは?

オープン外構は、開放的なデザインの外構を指します。閉じたフェンスや壁ではなく、見通しを良くするデザインや、自然を取り込むようなアプローチが特徴です。

このような開放的なデザインは、モダンかつスタイリッシュな外観を求める家庭で、人気になっていて、多くの新築住宅やリノベーションで採用されています。

 

オープン外構の魅力

オープン外構の最大の魅力は、その「開放感」にあります。閉ざされた空間は、狭さを感じさせるだけでなく、住んでいる人に圧迫感を与えることがあります。

それをオープン外構では、壁やフェンスを取り払い、外との境界をなくすことで、より広々とした空間を楽しむことができます。

このデザインは、通行人や近隣の住民との距離感が自然と縮まり、コミュニケーションがより円滑になります。さらに、季節の変化や自然の息吹を身近に感じることで、日々の暮らしに豊かさをもたらします。

オープン外構は、都市部の狭小地でも、快適に過ごせるような工夫やアイデアを凝らすことができるため、独自のデザイン性を追求する人々からも注目されています。

 

オープン外構のデメリット

オープン外構のモダンで開放的なデザインは、多くの魅力を持つ一方で、注意点もいくつかあります。

オープン性が高いこのスタイルは、プライバシーの維持が課題です。通行人からの視線が気になったり、隣家との境界が、曖昧になることがあります。

さらに、セキュリティ面での懸念も無視できません。開放的な造りは、外からの視線やアクセスを容易にしてしまうため、不審者の侵入リスクが増大します。

特に、子供や高齢者が暮らす家庭では、このようなリスクは避けたいところです。そのため、オープン外構の魅力を維持しつつ、セキュリティ面も強化する方法が求められます。

 

オープン外構でも効果的な侵入防止策6選

開放的な美しいデザインを維持しつつ、効果的な6つの侵入防止策を紹介します。

 

透明感のあるフェンスや柵の活用

オープン外構でも、バランス良くフェンスや柵を配置することは、防犯効果が高いです。適切な高さと透明度を持つデザインを選べば、開放感を保ちつつ、不審者や動物からのバリアとして活躍します。さらに、外からの視線を遮りつつ、住まいのプライバシーを向上させる効果も期待できます。

木や竹のフェンスは、自然な印象を与える一方、鉄やステンレス製のフェンスは、スタイリッシュな印象を強調します。フェンスや柵に植物を絡ませたり、照明や装飾品を飾りつければ、家の外観にアクセントを加えることもできます。

 

ポールチェーンの設置

ポールチェーンは、シンプルでありながら、確かな防犯効果を発揮します。主に、エントランスや駐車場の出入り口に設置することで、不審な車両の進入を防ぐ役割を果たします。また、歩行者の進入も制限することができます。

適切なデザインのポールチェーンを選べば、オープン外構の美しさを保ちつつ、訪問する人に安全の配慮を伝えることができます。

 

植木や生垣を植える

植木や生垣は、オープン外構の魅力を維持しながら、効果的な防犯対策として活用できます。自然の緑は、心を落ち着ける効果があり、視線を遮りながらも通気性を確保して、閉鎖感を与えません。

トゲのある植物や成長する生垣は、不審者の進入を抑制でき、季節に花を咲かせる植物と組み合わせれば、見た目の美しさと安全性を両立させられます。

 

砂利や砕石を敷き詰める

庭や通路に砂利や砕石を敷き詰めることは、美観を損なわずに、優れた防犯効果を発揮します。砂利や砕石の上を歩く際の独特の音は、不審者の気配を素早く察知できるだけでなく、侵入者にも自らの存在が明らかになる感覚を与え、侵入を躊躇させます。

そのナチュラルな見た目とメンテナンスのしやすさから、多くの家庭で侵入防止策として好まれています。砂利や砕石は、種類や色、大きさを選ぶことで、自宅の外観やコンセプトに合わせたデザインにすることができます。

 

センサーライトの設置

暗がりは、不審者にとって都合の良い隠れ場所となります。そのような場所を照らす効果的な方法が、センサーライトです。動きを検知すると、即座に点灯するこのライトは、近づく不審者の姿を強く照らします。不意の明るさは、不審者を驚かせ、退散させる効果が期待できます。

この反応式のライトは、常時点灯しないため、電気代も最低限に抑えられます。デザイン性の高いものから、シンプルで目立たないものまで、さまざまなタイプが市販されていますので、自宅のスタイルやテイストに合わせて選べるのも魅力の一つです。

 

防犯カメラの設置

防犯カメラは、小型かつ高性能に進化しており、多くの家庭で取り入れられています。オープン外構の家でも、その有効性は変わりません。カメラの存在が、不審者の警戒心を喚起し、侵入から遠ざける効果があります。

何か異常や怪しい動きがあった際、映像を記録することで、後からの確認や警察への報告が容易になります。設置する場所を、玄関や窓、駐車スペースなどの主要なポイントにすることで、最大の効果が期待できます。また、デザインに優れた製品も多く、外観の美しさも損ないません。

 

侵入防止策の効果と費用

 

では、具体的な効果と費用は、どの程度なのでしょうか。ここでは、それぞれの侵入防止策を、デザイン性、機能性、維持管理の3つの視点と費用で比較してみます。

  1. デザイン性:見た目の美しさ
  2. 機能性:侵入を防ぐ効果の高さ
  3. 維持管理:メンテナンスのしやすさ

評価は、◯(優れている)、△(標準的)、✖️(いくぶん劣る)の3段階です。

 

対策デザイン性 機能性 維持管理 費用見込み
フェンス、柵の活用5万円〜30万円 
ポールチェーンの設置1万円〜5万円
植木や生垣を植える1万円〜15万円
砂利や砕石を敷き詰める 1万円〜5万円
センサーライトの設置5千円〜2万円
防犯カメラの設置2万円〜20万円

 

フェンス、柵の効果と費用

フェンスや柵には、さまざまなデザインが存在し、家の外観やテイストに合わせて選択できます。物理的な障壁としての役割を果たし、高い侵入防止効果があります。ただし、材質や気候条件によっては、メンテナンスや修理が必要になることがあります。予算的には、5万円から30万円の範囲が考えられます。

 

ポールチェーンの効果と費用

ポールチェーンは、シンプルでデザインのバリエーションは限られています。物理的な障壁としては、フェンスや柵に比べて効果はやや低くなります。こちらも材質や天候によっては、メンテナンスや修理が必要で、費用の目安は1万円から5万円です。

 

植木、生垣の効果と費用

植木や生垣は、緑や色彩を取り入れることができ、外構が自然で美しい雰囲気になります。ただし、植物の種類や成長具合によっては、侵入の障壁として機能しづらい場合があります。また、定期的な剪定やケアも必要で、メンテナンスに手間もかかります。費用は、1万円から15万円が見込まれます。

 

砂利、砕石の効果と費用

砂利や砕石は、簡素ながらも独特の雰囲気を持っていますが、デザインの選択肢は、それほど多くありません。ただ、独特な音が、侵入者の気配を知らせるため、非常に高い防犯効果を発揮します。メンテナンスは比較的容易で、費用は1万円から5万円となります。

 

センサーライトの効果と費用

センサーライトは、多様なデザインから選べ、外構のデザインにも容易に合わせることができます。高い防犯効果を持ち、長寿命のLEDタイプなどを選べば、メンテナンスもほとんど必要ありません。費用の範囲は5千円から2万円になります。

 

防犯カメラの効果と費用

最新の防犯カメラは、機能性とデザイン性が向上しています。カメラの存在自体が、侵入を抑止する効果を持ちますが、定期的な点検やデータ管理が必要になります。費用は、機能や品質によって大きく変動しますが、2万円から20万円が見込まれます。

 

この効果と費用は、実際の製品や状況により異なることがありますので、具体的な導入を検討する際は、詳細な見積もりを取るようにしてください。

 

まとめ

オープン外構は、その開放的で洗練されたデザインから、多くの人々に支持されています。ただ、セキュリティの面での課題も無視できません。

この記事では、デザイン性とセキュリティを両立させる6つの侵入防止策を紹介しました。

それぞれの対策には、確かな効果が期待できるため、お住まいの家に適した方法を見つけていただければと思います。

自分での対策選びや導入に迷う、もしくは何が最適かわからない場合は、信頼できる施工業者に依頼するのも1つの選択肢です。

 

群馬県や埼玉県にお住まいの方は、ガーデンデザインAokiが全力でサポートいたします。経験と実績を兼ね備えた当社のスタッフが、理想のオープン外構を実現させます。

当社のホームページには、施工実績や庭づくりに関するブログも掲載していますので、是非ご覧ください。ご相談・ご質問など、何でもお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

【面倒を解消!】雑草だらけの庭をなんとかしたい人へ雑草対策8選

 

雑草だらけの庭を見て、がっかりした経験はありませんか?

庭は、私たちの日常に癒しと安らぎをもたらしてくれます。でも、庭が雑草だらけだと、その魅力も半減です。

毎日の忙しさで、庭の手入れを後回しにすると、雑草はあっという間に広がってしまいます。このコラムでは、そんな雑草の問題を解消する方法を紹介します。

「雑草だらけの庭をなんとかしたい!」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

雑草とは?

雑草は、庭、農地、道端などで、人が手を加えず自然に生えてくる植物のことを指します。雑草の種類は、一年生雑草と多年生雑草の2つに分けられます。

 

一年生雑草は、1年の間で発芽から開花、そして種子をまくサイクルの植物で、ハコベ、タンポポ、ヒナゲシがその代表例です。これらの雑草の種子は、風や動物によって広がりやすく、急速に広い範囲に分布します。発芽から開花する期間が短いため、さまざまな環境に迅速に適応する特性を持ちます。

 

多年生雑草とは、2年以上生存する雑草のことです。多年生雑草は、種子や根茎、地下茎などの地下部から生長し、地上部は冬季などには枯れてしまうものが多くあります。多年生雑草は、一年生雑草に比べて繁殖力が強く、除草が難しいのが特徴です。クローバーやヨモギ、オオバコなどが代表的です。

 

どちらの雑草が多く生えているかは、地域、土壌の状態で異なりますが、一般的には一年生雑草と多年生雑草の両方が、共存しています。

 

雑草が生える原因は?

庭や公園で見かける雑草。どうしてこんな場所に?と感じることも多いと思います。なぜ、雑草はそんなに沢山、早く生えてくるのか、その原因には、次のようなものがあります。

 

太陽の光と発芽

雑草の種は、土の中に潜んでいます。一度、太陽の光を浴びると、それが発芽の合図となり、種から芽が出てきます。特に、庭作りの際に土を掘ったり、耕す作業をすると、隠れていた雑草の種が表面に出てきて、それが発芽のきっかけになります。

 

風や生物による種子の拡散

雑草の種子は、風や鳥、小動物に運ばれて、庭に落ちることがあります。特に、風に乗って飛ばされる種子は、長い距離を移動することが可能で、広範囲に雑草が広がる原因となります。

鳥や小動物が食べた後に排泄される種子も、新たな場所で発芽しやすく、これが雑草が短期間で広がってしまう要因の一つです。このように、自然の力や生物活動を通じて、雑草の種子は継続的に広がり、対策をしないと庭全体が雑草で覆われてしまう可能性が高まります。

 

適切な水が成長を促す

適切な水分は、雑草の成長を促します。過度な水やりや排水の悪い場所は、雑草が生える条件として最適です。

 

庭のお手入れ

庭や畑の作業で、土を掘り起こすと、隠れていた雑草の種が、表面に現れることがあります。また、雑草の種子が、混ざっている土や堆肥の使用は、雑草の増加を招きます。

 

土壌の酸性度

土壌には、酸性度という指標があり、多くの雑草は、酸性の土を好みます。家庭の庭の土は、酸性になりやすく、雨水の影響でさらに酸性が高まります。その結果、雑草が生えやすい環境が整ってしまいます。

 

基本的な雑草対策

最初に、雑草の繁殖を防ぐ基本的な対策を紹介します。

 

手で抜く

雑草を手で抜くのは、シンプルで効果的な方法です。根元からしっかりと取り除くことで、再生を避けることができます。簡単でお金もかかりませんが、広い庭や雑草が多い場合は、時間と労力が必要なため、あまり得策ではありません。

 

草刈り機の活用

広い範囲に、多量の雑草がある場合は、草刈り機での対応が適しています。ただ、根元からの除去はできないため、定期的な草刈りが必要になります。

 

除草剤の使用

根っこから雑草を除去したい場合や、繁殖を強力に抑制したい場合は、除草剤が効果的です。除草剤の散布は、手間をかけずに雑草を除去できます。

ただし、除草剤は、人や環境に影響を与える可能性がありますので、使用には注意が必要です。除草剤を散布するときは、以下の点に注意してください。

  • 除草剤の種類を間違えない。
  • 推奨される使用量を守る。
  • 風の強い日は、散布を避ける。
  • 除草剤を散布した後は、手や顔を洗浄する。

除草剤は、雑草を簡単に除去できる便利なアイテムですが、安全に使用することが大切です。

 

水はけを良くする

雑草は、水分を好むため、排水性の良い土壌は、雑草の成長を抑制します。排水性を向上させる方法として、土壌に砂や腐葉土を混ぜる、地形を調整して水がたまりにくくするなどの方法があります。定期的な土の耕しや、排水溝の設置も効果的です。

 

土の質を改良する

土の質は、雑草の成長に大きく影響します。良質な土を維持することで、雑草の増加を防ぐことができます。

土の改良とは、土の質を向上させるために、異なる種類の土や有機物を混ぜ合わせることです。例えば、粘土質の土は水はけが悪く、雑草が生えやすいので、砂や腐葉土を混ぜて水はけを良くします。

また、土の酸性度を中和するために、石灰を散布することも効果的です。定期的な土の状態チェックと適切な改良は、美しい庭を維持する鍵になります。

 

メンテナンスが楽な雑草対策8選

 

雑草除去の基本対策は、確かな効果がありますが、手間と時間がかかります。

「雑草は除去したいけど、そこまで時間が取れない」そんな人のために、メンテナンスが簡単な雑草対策を紹介します。

 

防草シートを敷く

防草シートは、土の上に敷くことで、雑草の発生を抑制する不織布やビニール製のシートです。

雑草の種子が、土に接触しづらくなり、さらに日光を遮断して発芽を妨げます。水や空気は透過させるため、土壌は適切な状態が維持されるのも特徴です。防草シートを敷く際には、次のことに注意します。

  • 隙間が出来ないように、シートをしっかりと重ねる
  • シートの継ぎ目は、テープなどでしっかりと固定する
  • シートの周囲は、土や砂で固定する

シートの上に砂利や木材チップを敷けば、見た目の美しさも高めることができます。

 

砂利を敷く

砂利を敷くことは、シンプルながらも雑草を抑える強力な手段です。砂利は、雑草の根が張りにくい環境を作り、雑草の発生を抑える効果があります。

また、水はけも良くなり、土の乾燥を促進します。これにより、雑草が生えにくい乾燥した土壌を保つことができます。

さらに、砂利を使用することで、庭の雰囲気を一新することができます。ナチュラルな雰囲気を出したり、モダンなアクセントとしても使え、さまざまな色や大きさの砂利を選ぶことで、オリジナリティ溢れる庭作りが楽しめます。

砂利を敷く際は、雑草の根を除去し、防草シートや防草ネットなどを敷きます。その上に、砂利を均一に敷き詰めることで、雑草対策が完了です。砂利は、定期的に掃除機やほうきで掃除することで、美しさと効果を持続させることができます。

 

レンガや石、タイルを敷く

レンガ、石、タイルの使用は、美観を維持しつつ、雑草の繁茂を阻止する効果的手段となります。これらの素材は、雑草の生育を阻む堅固な環境を作ってくれます。

 

レンガは、その特有の赤茶色で、歴史的またはレトロな雰囲気を演出します。異なる配置パターンにすることで、デザインのバリエーションも楽しめます。

天然の石は、独特の模様や色調で、自然ながら高級感をもたらします。さまざまなサイズの石を組み合わせることで、個別の趣を出すことが可能です。

タイルは、クリーンで現代的なイメージがあり、多様なカラーやデザインから、家や庭の雰囲気に合わせて選べます。

 

これらの素材を使用する際は、下地に防草シートを配置することで、雑草の発芽をさらに制限できます。

美しい庭の維持と雑草対策の両方のメリットを備えているため、庭のリニューアルや雑草対策を検討中の方には、理想的な方法です。

 

植物を植える

「植物で雑草を抑制?」と疑問に思うかもしれませんが、適切な植物を植えることで、雑草の繁茂を防止することができます。

効果的な植物を3種類紹介します。

  • グラウンドカバー植物:これらは地面をふんわりと覆いつくす特性があり、雑草の生育スペースを奪います。シダやコケ、クリーピングタイムなどがあります。
  • 深根系の植物:深く土中に根を張るこれらの植物は、雑草の根と競争し打ち勝つことができます。さらに、土壌の保湿や酸性度を最適化し、雑草の生育を抑制します。ルピナス、コムフリー、エキナセアなどが代表例です。
  • シェードガーデン:日陰を好む植物群により、雑草の生えにくい涼しい環境を作り出すことができます。アジサイ、ホタルブクロ、ホスタなどがこのカテゴリーに属します。

選ぶ植物によっては、花が咲いたり、四季折々の景色を楽しむこともできます。この方法では、ただ雑草を抑えるだけでなく、美しい庭を楽しめるのも特徴です。

 

芝生を植える

芝生は、その密な生育が、雑草の種子の発芽を阻む力を持っています。また、根を深く張るため、土壌の水分や栄養分をしっかりと吸収します。これにより、雑草にとって、不利な環境を作り出せます。芝生を植える利点は、化学的な除草剤や機械を使わずに、自然と雑草を制御できる点にあります。

また、芝生の緑は心を和ませ、子供やペットの遊び場としても最適です。定期的な芝刈りによって、芝生はより強健に育ち、雑草の侵入を防いでくれます。

 

マルチングをする

庭の土が乾燥している、または雨上がりに土が固まる場合には、雑草対策として、マルチングがお勧めです。マルチングとは、庭の土に腐葉土や木のチップといった材料を敷き詰めることで、土壌の乾燥を防ぎ、その健康を維持する方法です。

このマルチング層は、雑草の発芽や成長を制限するとともに、土壌の湿度を均一に保ちます。雑草が日光を受けにくくなるため、その生育は大きく抑えられます。

マルチング材は、徐々に分解されることで、土壌の肥沃性も向上します。さらに、見た目の美しさから、庭にアクセントを加える効果もあります。

定期的な大掛かりなメンテナンスは不要で、年に一度の追加で長期間の雑草対策が実現します。これにより、庭の管理にかかる手間を大きく軽減することができます。

 

テラスの設置

「テラスで雑草対策?」と驚くかもしれませんが、実は非常に効果的な方法です。

テラスは、庭の一部を固定されたフローリングで覆うことで、土の露出スペースを減らし、雑草の生える場所を奪います。また、木材や石、タイルなど、様々な材料で個性的なテラスを設計すれば、独自の雰囲気を持つ空間を演出できます。

忙しい日常の中で、雑草を除去する手間を減らし、庭でリラックスするゆとりの時間を生み出せる、そんなテラスの設置は、理想的な解決策と言えます。

 

コンクリートでの舗装

コンクリートは、雑草の生育を効果的に防ぐ堅固な材料です。一度舗装すれば、雑草の根が進入する余地がなくなります。このため、雑草の発生を気にせず、駐車スペースや物置の基盤、または庭の一部として活用されることが多いです。

しかし、庭全体をコンクリートで覆うと、緑豊かな風景を楽しむことができなくなりますので、使用する範囲や面積は、慎重に検討する必要があります。専門の施工業者に依頼すれば、長持ちする品質の高い仕上がりが期待できます。

 

雑草対策にかかる費用

雑草対策の際に最も気になるのは、その費用だと思います。具体的な費用は、地域、使用する材料、選ぶ施工業者、作業の範囲などの要素で大きく変動しますが、一般的な費用の目安を紹介します。

雑草対策前提条件費用見込み
防草シートを敷く10㎡の面積をカバー 2千円 〜 6千円
砂利を敷く10㎡、厚さ5cm 1万円 〜 2万円
レンガや石、タイルを敷く 10㎡の面積 2万円 〜 10万円
植物を植える10㎡の面積に5~10本 5千円 〜 3万円
芝生を植える10㎡の面積 1万円 〜 5万円
マルチングをする10㎡の面積、厚さ5cm 5千円 〜 2万円
テラスの設置10㎡の面積の木製テラス 10万円 〜 50万円 
コンクリートでの舗装10㎡の面積、厚さ10cm 5万円 〜 20万円

 

この費用は、あくまでも一例ですので、実際の費用は異なる可能性があります。より詳細な費用を知りたい場合は、直接施工業者にお問い合わせいただくか、商品の価格情報を確認してください。

 

まとめ:雑草対策を成功させるために

今回は、手間が少なく効果的な8つの雑草対策を紹介しました。これらの方法を活用すれば、雑草だらけの庭を気持ちの良い空間に変えることができます。

  1. 防草シートを敷く
  2. 砂利を敷く
  3. レンガや石、タイルを敷く
  4. 植物を植える
  5. 芝生を植える
  6. マルチングをする
  7. テラスの設置
  8. コンクリートでの舗装                                

それぞれの対策は、費用や手間、庭の現状に応じて最適なものが異なります。自分の庭やライフスタイルに合わせた対策を選び、雑草の悩みを解消しましょう。

もし、専門的なアドバイスやプロの手を借りたい場合は、ガーデンデザインAokiへお気軽にご相談ください。あなたの庭をより美しく、メンテナンスしやすくするお手伝いをいたします。

お問い合わせを、心よりお待ちしております。

 

【おしゃれな庭作りに!】手間のかからない生垣のおすすめをご紹介

 

庭をおしゃれにするのに欠かせないのが、生垣です。生垣は、庭のプライバシーを守ったり、景観を美しくしたりするために役立ちます。

しかし、生垣は手入れが大変で、時間や労力がかかると思っていませんか?

 

実は、手間のかからない生垣もたくさんあります。今回は、おしゃれな庭作りにぴったりな、手間のかからない生垣のおすすめをご紹介します。

 

手間のかからない生垣は、剪定を頻繁にする必要がなく、病害虫に強いものが多いです。また、成長が遅いものや、日陰でも育つものもありますので、ご自身の庭に合った生垣を選んでみてください。

 

ぜひ手間のかからない生垣で、おしゃれな庭づくりを実現してみてください。

 

手間のかからない生垣とは?

手間のかからない生垣は、手入れの負担が少なく、庭を美しく保てる生垣のことです。その生垣に使われる植物には、以下のような特徴があります。

  • 成長速度が遅い
  • 病害虫に強い
  • 環境適応力が強い
  • 水やり、肥料の必要が少ない
  • 丈夫で長持ち

これらの生垣は、忙しい人やガーデニング初心者、あまり手入れを得意としない人に最適です。

毎日の維持管理が簡単なため、手間をかけずに美しい庭を維持できます。

 

成長速度が遅い

「成長速度が遅い」は、手間のかからない生垣の大きな特徴です。成長速度が遅いと、剪定や手入れの回数が少なくて済むというメリットがあります。

剪定や手入れは、生垣の形や健康を保つために必要な作業ですが、時間や労力がかかります。また、剪定した枝や葉を処分するのも大変です。

成長速度が遅い生垣なら、このような手間を減らすことができます。例えば、成長速度が遅い生垣としては、ヒイラギやツゲなどの常緑樹があります。

これらの生垣は、剪定を頻繁に行う必要がなく、丈夫で長持ちします。また、病害虫に強いため、手入れが簡単です。

 

病害虫に強い

手間のかからない生垣には、病害虫に強い植物がおすすめです。

これらの植物は、葉や枝が傷んだり枯れたりすることが少なく、剪定や消毒の必要が大幅に減ります。

自然と元気に育つこれらの植物は、その植物自身が、病害虫に対して抵抗力を持っています。

例えば、ツゲやトキワマンサクは、病害虫に強く、一年中健康的に育つ生垣を楽しむことができます。

 

環境適応力が高い

環境適応力が高いとは、植物がさまざまな気候や土壌の条件に対応できる能力です。

環境適応力が高い生垣は、水やりや肥料などの管理が少なくて済み、様々な環境条件でも元気に育ちます。

例えば、アベリアやツゲ、イヌマキなどは、日本の気候に非常に適応しやすく、さまざまな環境条件下でも健康に成長することができます。

これらの生垣は、土壌の質や日当たり、水はけなどの環境に左右されにくいため、手間なく育てられるところから人気を集めています。

 

水やり、肥料の必要が少ない

水やりや肥料の必要が少ない生垣は、それだけで日々のガーデニング作業を楽にしてくれます。

水やりは、植物の生育にとって重要ですが、適応力の高い植物を選べば、頻繁な水やりをする必要がありません。例えば、トキワマンサクは、乾燥に強く、頻繁な水やりが必要ない種類です。

肥料は、植物の健康な成長を促すために重要ですが、適切な植物を選べば、肥料の使用量を抑えることができます。例えば、コニファーやヒイラギは、土壌の栄養分をそれほど必要とせず、少ない肥料で健康に育つことができます。

 

丈夫で長持ち

生垣を選ぶ際には、その植物に耐久性があり、長期間にわたって美観を保つことも大切なポイントの1つです。生垣を入れ替えるのは、時間とコストがかかります。例えば、ヒイラギ、トキワマンサクは、病害虫に強く、また温度変化にも比較的強いため、耐久性があります。

また、ヒノキやツゲなどの常緑樹は、寿命が長く、年間を通じて美しい緑を提供し、長い期間にわたって楽しむことができます。

 

手間のかからない生垣の選び方

これまでに手間のかからない生垣の特徴を紹介しましたが、具体的にはどのように選べば良いのでしょうか。以下では、選び方のポイントを紹介します。

 

常緑樹と落葉樹

生垣選びの大きな要素の一つは、それが常緑樹か、それとも落葉樹か、という点です。

常緑樹は四季を通じて葉を保つため、一年中鮮やかな緑色が庭を彩ります。さらに風よけや視線遮断の役割を一年中果たすことができます。

ツゲやヒイラギのような常緑樹は、病害虫に対する抵抗力が高く、成長速度が適度なため、手間をかけずに長期間、美しい姿を保つことが可能です。

これらの特性が、庭全体の雰囲気を一年中安定させる鍵となります。

 

一方、落葉樹は春に花が咲き、秋には葉が紅葉するなど、季節の移り変わりを楽しむことができます。

また、冬には葉が落ちて日当たりが良くなるのも特徴です。

アオハダなどの落葉樹は、四季折々の美しさを楽しみつつ、寒さに強いため、手間をかけずに育てることができます。

 

どちらを選ぶかは、庭の雰囲気や手入れの好みによります。また、気候や土壌の状況により適した樹種も変わるため、地元の施工業者に相談するのも良い方法です。

 

生垣の成長速度と剪定頻度

生垣の成長速度とそれに伴う剪定頻度は、手間のかからない生垣選びには不可欠です。

成長速度が速い植物は、美しい形状を保つために頻繁な剪定が必要となります。それに対し、成長速度が遅い植物ならば、剪定の回数を大幅に減らすことができます。

理想的には、年に1回から2回の剪定で足りる生垣を選びたいものです。こうした生垣の選択肢としては、成長速度が遅く、剪定頻度も少ないツゲやヒイラギがあります。

ただし、生垣の成長速度は土壌や気候によって大きく影響を受けます。自分の好みと植える場所の環境を考え、成長速度と剪定の手間をバランスよく考慮して、最適な生垣を選ぶことが大切です。

 

生垣の耐寒性

生垣を選ぶ際は、その耐寒性を考慮に入れることが重要です。耐寒性が低い植物は、厳しい冬季に霜や雪の影響で枯れてしまう、または寒冷ダメージにより病気になるリスクがあります。

そのため、自身の住む地域の気候に合う植物を選ぶことがポイントです。例えば、厳しい寒さにも耐えうるツゲやヒイラギのような常緑樹は、北海道のような寒冷地でも見事に育ちます。

一方、シマトネリコやオリーブのような植物は、比較的温暖な気候を好み、寒冷な地域では成長に苦労することがあります。

生垣を選ぶ際には、その耐寒性をチェックして、自分の住んでいる地域の気候に適したものを選びましょう。

 

生垣の害虫や病気への耐性

生垣を作る際、害虫や病気への耐性も大切です。これは、手間を大いに軽減する鍵になります。

害虫や病気に弱い植物は、虫食いや枯れなどの問題を引き起こしやすく、それらを管理するには時間と労力が必要です。

加えて、これらの害虫や病気は、他の植物に感染しやすいため、全体の生垣の健康を脅かす可能性があります。

例えば、ヒイラギナンテンやツゲ、ヒメシャラなどは、害虫や病気に対する自然の防御機構を備えており、手間をかけずに、健康的な生垣を維持できることから人気があります。

 

手間のかからないおすすめの生垣

生垣の選び方は多種多様ですが、今回は「手間がかからない」ことを重視した生垣をご紹介します。

 

洋風な家におすすめの生垣

洋風の家は、石やレンガ、白い壁といった特徴的な要素や、洗練されたデザインが多いです。そんな家にマッチする生垣は、整った形状、色鮮やかな花、独特の葉の形状を持つものです。

ここでは具体的に、手入れが簡単な洋風の家に合う生垣を紹介します。

 

イヌマキ

イヌマキは、四季を通じて美しい緑色の葉を保つ常緑樹で、手間がかからず、プライバシー保護にも適しているため、生垣として人気があります。

葉が密集しており、成長速度が遅く、一年を通じてあまり変化しないため、頻繁な剪定や手入れも不要です。これは、忙しい日常やガーデニング初心者にとって大きなメリットになります。

イヌマキは、非常に丈夫で、さまざまな土壌条件や環境に適応する能力があります。加えて、病害虫に強く、特別な対策が必要ないため、維持管理も容易です。

さらに、耐寒性に優れているため、寒冷地でも育てることができます。四季を通じて鮮やかな緑色を保つことで、冬の寒さの中でも庭に暖かみと彩りを与えてくれます。

洋風の家とイヌマキの緑色の葉のコントラストは、モダンで洗練されたデザインをより一層引き立てます。そのため、洋風の家にはイヌマキの生垣がよく似合います。また、その自然の美しさと緑色の葉は、和風の家の雰囲気にも馴染み、その落ち着きと調和を感じさせるため、和風の家にも選べる万能な植物です。

 

アベリア

アベリアは、豊富な花と緑豊かな葉を備えた常緑低木で、その美しさと手間の掛からなさから生垣として広く用いられています。

アベリアの葉は光沢があり、年間を通じて美しい緑色を保ちます。夏から初冬にかけて、白やピンクの花を咲かせ、華やかな雰囲気で庭を彩ってくれます。

成長速度はやや速めですが、形状を整えやすく、剪定によって生垣としての形状を維持するのも比較的容易です。そのため、剪定作業が初めての人でも安心して扱うことができます。

 

トキワマンサク

トキワマンサクは、手入れが容易で、四季折々の美しさを楽しむことができる、生垣に最適な植物です。

白や赤色の花は、春の訪れを華やかに告げ、庭を明るくします。そのため、自然の季節の変化を感じながら、庭を楽しみたい家庭に最適です。

成長速度は、緩やかで1年に10cm程度伸びます。剪定は、年1回程度で十分なため、維持管理が容易です。病害虫にも強く、比較的どのような土壌でも育ちやすいため、初心者でも手間なく育てることができます。

また、枝がよくわかれるため、洋風、和風の庭のシンボルツリーとしても人気があります。

 

ヒメシャラ

ヒメシャラは、繊細で美しい姿が魅力の、手間のかからない生垣に適した植物です。

小さな白い花は初夏に咲き、その繊細な美しさが、庭を優雅に彩ります。そのため、庭の中で穏やかな雰囲気を醸し出すことを望む家庭に好まれます。

 

和風な家におすすめの生垣

和風の家は、自然素材や伝統的なデザインが特徴的で、落ち着いた雰囲気があります。和風の家には、日本の伝統的な景観に馴染むような生垣が良く似合います。特に、ツゲ、サザンカ、ヒイラギ、マサキは、その緑豊かさと、手間をかけずに育てられる点で、和風庭園に適しています。

 

ツゲ

ツゲは、四季を通じて美しい姿を維持し、手間をかけずに育てられるため、生垣に最適な植物です。

形状が整いやすく、日本全国どこでも育てられる耐寒性を持つため、日本の庭に最適です。

 

サザンカ

サザンカは、秋から冬にかけて豊富な色彩の花を咲かせ、その美しさから多くのガーデニング愛好家に親しまれています。

色は、白、ピンク、赤など多彩で、一つの生垣で、様々な色の花を楽しむことができます。ただし、害虫に注意が必要なため、定期的なケアが必要です。

 

ヒイラギ

ヒイラギは、丸い形状の小さな葉を持ち、それが密に茂るため、生垣としての目隠しに非常に適しています。また、この植物は成長が遅いため、剪定の頻度を減らすことができ、手入れが非常に簡単です。

 

マサキ

マサキは、その耐寒性、耐陰性、病害虫に対する耐性が非常に高いため、手間のかからない生垣として、人気のある植物です。

特に、初心者のガーデニングにおいては、手入れの手間を省くことができるのは、大きな利点となります。

 

 

ガーデニング初心者におすすめの生垣

ガーデニング初心者にとって、生垣の育成は新しいチャレンジになるかもしれません。初心者には、簡単に手入れができ、失敗しにくい生垣の種類を選ぶことがおすすめです。具体的には、ツゲ、イヌマキ、トキワマンサクが初心者向けの生垣に適しています。

ツゲは、成長が遅く、丸みを帯びた形状を保ちやすいので、初心者でも簡単に生垣の形状を整えることができます。また、耐寒性が高く、病害虫に対する抵抗力も強いので、安心して取り組むことができます。

一方、イヌマキも成長速度が遅く、年に一度の剪定で済むため、手入れが簡単です。そして、トキワマンサクは、四季折々の表情を楽しむことができます。初春には黄色い花を咲かせ、初心者でも季節の変化を楽しみながら育てることができます。

 

これらの植物は、特別な手入れを必要とせず、基本的な水やりや肥料の管理だけで健康に育つため、ガーデニング初心者には最適です。それぞれの植物は、異なる特性と魅力を持っていますので、自分の庭や好みに合わせて選ぶことができます。

生垣を選ぶ際のポイントは、成長速度、病害虫への耐性、環境適応力、手入れの容易さ、丈夫さです。それらを基に、あなたの家や庭、そしてあなた自身のライフスタイルに合った最適な生垣を選んでみてください。

 

まとめ

手間のかからない生垣は、剪定や水やりなどの手入れが少なく、防音効果やプライバシー保護といった機能性と美観を兼ね備えています。

以下の特徴を持つ生垣を選ぶことで、長期的に労力と時間を節約しながら、あなたの庭を美しく保つことができます。

  • 成長速度が遅い
  • 病害虫に強い
  • 環境適応力が強い
  • 水やり、肥料の必要が少ない
  • 丈夫で長持ち

おすすめの生垣は、次のようになります。

  • 洋風の家:イヌマキ、アベリア、トキワマンサク、ヒメシャラ
  • 和風の家:ツゲ、サザンカ、ヒイラギ、マサキ
  • ガーデニング初心者:ツゲ、イヌマキ、トキワマンサク

あなたの庭に合った生垣を選べば、一年中美しい状態を維持することができます。自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な生垣を選んでみてください。

もし、生垣の選び方や育て方で悩んでいる方は、ガーデンデザインAokiまで、お気軽にご相談ください。我々の豊富な経験と実績をもとに、あなたのニーズにぴったりな生垣を含むガーデニングプランをご提案します。

これまでの施工実績は当社のウェブサイトでご覧いただけます。お問い合わせを、心よりお待ちしております。

エクステリア工事とは?目的別のおすすめ工事と専門業者の選び方

エクステリア工事の範囲はどこまで?外構工事と何が違うの?

新築をする人は、エクステリアと外構の違いや目的を知らないと、失敗をしてしまうリスクがあります。リフォームをする人は、業者の選び方を参考にしてください。エクステリア工事への理解が深まれば、希望通りのステキな空間を作るのに役立ちますよ。

今回は、エクステリア工事の意味と種類、目的別のおすすめ工事とエクステリア専門業者の選び方を解説します。

 

目的エクステリア工事
バーベキューを楽しみたいウッドデッキ&シンク
子供を安全に遊ばせたい門扉orゲート
玄関前の階段で転びそう手すり
夏の車内が暑すぎるカーポート

 

エクステリアは暮らしを豊かにしてくれるもの。せっかく戸建てに住んでいるなら、外の空間も快適にしていきましょう。

 

エクステリア工事の意味

まず、エクステリア工事とは何かを明確にします。外構工事の意味と比較しながら説明します。新築とリフォームのエクステリア工事を上手に使い分けて、理想の空間を手に入れましょう。

 

エクステリアとは

建物の外部デザインや装飾のこと

外構とは

建物の外部環境を整備する構造や工事のこと

 

エクステリアはデザインの要素が強く、外構は機能や安全の向上を目的としています。エクステリアは外の空間そのもの、外構は外にある構造物といったイメージ。

 

新築のエクステリア

新築時に最低限やっておきたい外構工事は、擁壁、カーポート、外部照明、立水栓など。入居後にエクステリア工事として、アプローチや門扉、植栽のデザインをじっくり検討するのもありです。エクステリアと外構は重複する部分があるものの、目的が異なります。新築の場合は、工事のタイミングを見極めましょう。

 

リフォームのエクステリア

住んでみてわかる不満や悩みを、エクステリアのリフォームで解決できます。雑草の手入れが大変でタイルデッキにしたらお手入れが楽になった、日差しが強すぎる掃き出し窓に屋根付きのテラスを設置したらお茶を楽しめる空間になった、など。リフォームで日々の生活が豊かになるのも、エクステリア工事のメリットです。

 

エクステリアの種類

つづいて、エクステリアの種類を説明します。一般的には、コストを抑えるにはオープン、高級感や防犯性を高めるにはクローズといわれています。どちらのスタイルもメリット・デメリットがあるので、予算の範囲で優先順位を決めてください。

 

オープン

敷地と道路の境目が開放的なデザイン。玄関アプローチに門扉を設置せず、塀やフェンスによる道路との区切りがありません。

デメリットとしては、外部からの侵入がしやすく、家の中が通行人に見えてしまうという点があります。植栽やカーテンでプライバシーを守る工夫をしましょう。

 

クローズ

敷地内が外から見えないように、塀で囲まれた閉鎖的なデザイン。門扉の種類や塀に使う素材によって高級感を演出することができます。

デメリットとしては、工事費用がかかる点と防犯対策をしないと、空き巣に狙われやすいという点があります。防犯カメラやセキュリティ対策をしましょう。

 

セミクローズ

オープンとクローズの間をとったデザイン。エントランスは門扉を設置してクローズに、カーポートはオープンにして出入りができるように使い分けます。

デメリットとしては、計画の段階からデザインを考えておかないと全体のバランスが悪くなるという点です。信頼できる専門業者に依頼しましょう。

 

目的別おすすめエクステリア工事

エクステリア工事で解決できる悩みや実現する夢があります。具体的にどんなシーンで、どのようなエクステリア工事が最適なのかを解説します。

 

バーベキューを楽しみたい

広めのウッドデッキにシンクを設置するのがおすすめ。シンクはバーベキューの下ごしらえや片付け、手洗いにも使えて便利。人工木材のウッドデッキにすれば、メンテナンスが楽で腐る心配もありません。

 

子どもを安全に遊ばせたい

道路とエントランスの間を門扉で仕切るのがおすすめ。門扉やゲートがあれば、子どもやペットの道路への飛び出しを防止できます。玄関までの奥行きがない敷地は、引き戸タイプや伸縮門扉を検討しましょう。

 

玄関前の階段で転びそう

階段に手すりを設置するのがおすすめ。高齢者だけでなく幼児や妊婦にとっても階段の登り降りはヒヤッとするもの。手すりがあることで段差に対する視認性がアップして点灯を防ぐ効果もあります。デザインにこだわった手すりも選べます。

 

夏の車内が暑すぎる

車の暑さ対策にはカーポートの設置がおすすめ。車内温度を抑えるには、日陰にするか紫外線の熱を遮断しなくてはなりません。カーポートの素材は、アルミなど日陰を作るものや熱線を吸収する高機能なポリカーボネートがあります。

 

エクステリア専門業者の選び方

最後に、エクステリア工事を依頼する専門業者の選び方を解説します。業者によって得意・不得意の分野があるので、初めにイメージを固めることが重要です。

 

完成イメージを固める

オープンかクローズか、洋風か和風か、カーポートをつけるか、植栽をメインにするかなど、全体的なデザインを考えましょう。希望のイメージに近い画像を集めておくと便利です。

 

施工事例をみる

気になる業者のホームページをチェックします。掲載されている施工事例が、希望のデザインを実現できそうかを判断してください。多くの施工事例を比較すると、業者の得意分野がわかってきます。

 

近所から探す

エクステリア工事は天候に左右され、工期がかかるケースがあります。自宅から遠い業者に依頼すると、交通費分の諸経費が高くなることも。また不具合のときのアフターサービスも地元の方が安心です。

 

見積もりを比較する

エクステリア工事はフルオーダーメイド。工事の範囲と素材によって大きく金額が変動します。予算は最初からはっきりと伝えましょう。優良な業者であれば、希望に沿った提案をしてくれます。カーポートなど定価が高い商品は、品番指定をした方が比べやすいですよ。

 

デザイン力をみる

ラフプランや3Dデザインの提案書を比べてみます。アプローチまわりは個性あふれるデザインが求められるところ。タイル貼りやモルタル造形、植栽などからセンスの良し悪しをみていきます。

 

アフターサービス

通常エクステリアに使われる既製品は、製造メーカーの保証がついています。確認したいのは、施工業者の保証があるかどうか。工事しっぱなしでは、不具合があったときに困ります。施工の保証期間や保証内容も事前に確認しましょう。

 

まとめ

今回は、エクステリア工事の意味と種類、目的別のおすすめ工事とエクステリア専門業者の選び方をお伝えしました。

エクステリアはデザイン性が強く、種類によってもコストが異なります。

オーダーメイドだからこそ、希望にあった専門業者に相談することがおすすめ。

業者の選び方のポイントは、業者の得意・不得意を早い段階で見極めることです。そのためには、初めに完成イメージを固めてから、ホームページの施工事例を比較することが重要とお伝えしました。

エクステリアで外の空間を充実させることで、日々の暮らしをもっと豊かに。

ちょっとした部分リフォームでも、満足度の高い生活が送れるかもしれません。もちろんエクステリアで、安全性や利便性を高めるのもいいでしょう。

四季の移ろいを感じる暮らしを、あなたも始めてみませんか。

 

立水栓の位置で後悔!失敗したパターンとリフォームによる対応策を解説

いざ新居に住んでみたら、立水栓の位置に後悔している方、いらっしゃいませんか?

ハウスメーカーや工務店にお任せで、深く考えていなかった・・・。

日々の草花への水やりも、立水栓が使いづらいとストレスが溜まってしまいます。

この記事では、新築時に立水栓の位置に失敗した実例とリフォームによる対応策を解説します。

毎日の植木やお花の水やりなどの小さいストレスから解放される方法が分かります。

 

立水栓の失敗パターン

・狭い駐車場の奥にあって使いづらい

・真夏の植栽への水やりが面倒くさい

・カーポートに車が停めにくい

立水栓リフォームのポイント

・どこから配管を引くか?

・どうやって排水するか?

 

立水栓の位置を気にせず、快適なガーデニングライフを送りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

立水栓の位置の決め方

家の配置図をよく見ると、立水栓と散水栓が配置されています。

玄関やカーポート近くに散水栓、お庭まわりに立水栓が配置されているパターンが多いです。

どこに設置するかを間違えなければ、後になって後悔することもないでしょう。

 

水を使う用途で決める

水を使う用途が決まれば、おのずと位置は決まります。どんなシーンで立水栓が活躍するのか?を考えてみてください。

 

立水栓を使うシーン立水栓の場所
車の洗車をするカーポート
バーベキューをするウッドデッキ
プール遊びをするタイルテラス
草木に水やりをするアプローチ
手やペットの足を洗う玄関前

 

頻繁に水を使う場所ほど、近くに立水栓があるとストレスが少ないです。

 

ガーデンパンの有無

ガーデンパンとは、排水口のある立水栓の水受けのことです。蛇口の下にあることで、水や泥が飛び散らないようにする役割があります。

洗い物をするのに便利ですが、注意点はスペースを取ること。ガーデンパンのサイズが合わないと、邪魔になってしまうことも。

既製品で良さそうなものがなければ、おしゃれでコンパクトな水受けを外構工事で作ることもできます。

 

立水栓の位置で失敗したパターン

なぜ立水栓の位置に後悔しているのか?ありがちなのは、新築計画のときには立水栓そのものに興味がなかったから。

建物側の仕様確定が大変で、外構までじっくり検討する余力がないこともあります。

 

狭い駐車場の奥にあって使いづらい

隅っこにとりあえず設置したら、使いづらいという失敗談です。

車止めの手前に駐車しないと立水栓が使えないため、車止めが機能していません。しかも、ガーデンパンがないので、毎回カーポートのコンクリートが汚れてしまうのも問題です。

 

真夏の植栽への水やりが面倒くさい

家の端と端に外水栓を付けておけば不便はないはずと思い込んでいた、という失敗談です。

裏側からホースを伸ばして水やりをするものの、庭にホースが転がりっぱなしで気になってしまうというもの。さらに、真夏に水栓の開け閉めの度に、家の裏まで行ったり来たりするのが面倒と感じてしまいます。

 

カーポートに車が停めにくい

カーポートと玄関の動線を考慮せずに設置したらホース収納が邪魔、という失敗談です。

立水栓の奥に駐車するつもりだったが、実際には玄関近くに駐車する習慣がついてしまい、立水栓の横に車を停めています。スリムな収納ケースに変えたいが、ホースの距離を短くすることはできないので、バック駐車の度にプチストレスを感じてしまいます。

 

立水栓リフォームの対応策

立水栓が残念なことになってしまっても、リフォームで概ね解決できます。水道の配管工事が絡むので、まずはプロに現地を見てもらいましょう。現場の条件が良ければ、思ったより配管増設の工事費用がかからないケースもあります。

 

立水栓リフォームのポイント

どこから配管を引くか?

すでにある散水栓や立水栓の給水管から、配管を延長することになります。配管の延長が、しやすいか?によって費用が変わります。配管が複雑になるほど、金額が高くなります。既存の外水栓が2つある場合は、配管がしやすい方を選んでください。

 

どうやって排水するか?

立水栓の用途が植木の水やりだけなら、ガーデンパンは不要です。場所も取りますし、排水管工事の費用も掛かるからです。手を洗ったり、洗い物をしたりする場合は、排水口があった方がいいです。水はけが悪いと、ジメジメした状況を生み出してしまいます。

 

立水栓リフォームの流れ

次に、立水栓の位置を変えるリフォームの流れです。商品の仕入れや着工がスムーズに進めば、全体で1ヶ月もかかりません。なお、業者により支払いのタイミングが異なります。

 

①立水栓の用途と排水の有無を決める

②外構業者に現地調査を依頼する

③立水栓の仕様を決める

④工期と見積を確認する

⑤契約と着工

⑥完工と支払い

 

立水栓の選び方

どうせリフォームをするなら、おしゃれで使いやすい立水栓にしたいですよね。立水栓は商品が充実していて、デザインも豊富です。

立水栓で選ぶのは「ポール」「蛇口」「ガーデンパン」の3つ。カタログやインターネットから、お気に入りのデザインを見つけましょう。

 

ポール

水栓柱であるポールには、ステンレス、アルミ、プラスチック、木目調、枕木風、陶器、タイル張りなど、さまざまな素材があります。

太さや色合いによって存在感が変わるので、スッキリと見せたい場合は細いポールにするか、お庭の植栽に馴染む素材や色が良いでしょう。また、ペットの足洗いに便利なシャワー付き水栓柱もあります。

 

蛇口

アクセサリーの要素が強く、豊富なデザインから選べる蛇口。個性的でおしゃれな蛇口にするだけで、お庭の雰囲気がステキになります。

水やりでホースをつなぎっぱなしにする場合は、ホース専用の補助蛇口がある2口仕様が便利です。なお、寒冷地では凍結防止の機能がついた仕様を選びましょう。

 

ガーデンパン

ガーデンパンは、素材・色・形・深さ・大きさがポイント。

ボウル型の水鉢、地中に埋め込まれたスプリット、モザイクタイル張り、ステンレスシンク、コンクリートなど、形と素材を決めるとスムーズです。水はねを避けたければ、深さのある形状がおすすめ。使い勝手が良く、ポールと蛇口のデザインにあったガーデンパンを選びましょう。

 

まとめ

この記事では、立水栓の位置で後悔した実例とリフォームによる対応策を解説しました。

立水栓の位置に失敗したとしても、リフォームで変えることはできます。

 

立水栓の失敗パターン

・狭い駐車場の奥にあって使いづらい

・真夏の植栽への水やりが面倒くさい

・カーポートに車が停めにくい

立水栓リフォームのポイント

・どこから配管を引くか?

・どうやって排水するか?

 

水まわりが使いづらいと、毎日のことなのでストレスも溜まってしまいます。

新築時にはじっくり検討できなかった立水栓の位置。せっかくリフォームをするなら、おしゃれにして魅力的なお庭に変身させましょう。バリエーション豊かな立水栓のカタログを眺めるだけでも、ワクワクするのではないでしょうか。

ちなみに、立水栓はネットショッピングで購入することもできますが、商品によっては外構業者の方が安く仕入れることができる場合もあります。お目当ての立水栓がある場合は、あらかじめ見積もりに入れてもらうよう依頼してください。

もし既製品で思ったようなデザインがなければ、オーダーメイドでオリジナルの外水栓を作るという選択肢もあります。

使いづらい立水栓をリニューアルして、ストレスのないガーデンライフを送るきっかけになれば幸いです。

 

【カーポートの位置には要注意!】失敗を防ぐ7つのポイントをご紹介

 

カーポートは、車を天候の影響から守るだけでなく、家の外観や景観を高める存在となるため、その設置位置は非常に重要です。

しかし、一度設置したカーポートの位置を後から変えるのは、一筋縄ではいきません。

カーポートの位置で後悔した経験、あるいは、そうなりそうな心配はありませんか?

 

カーポートの位置を間違えると、家の明るさを奪う、隣家への迷惑に繋がる、法律違反になるなど、深刻な問題になる可能性があります。

また、カーポートの位置は、快適な暮らしや安全性に大きな影響を与えます。1度設置してしまうと、移動や変更は困難で、それに伴う費用も発生します。


そこで、このコラムでは、カーポートの位置選びに失敗しない7つのポイントを紹介します。

これらのポイントを押さえることで、安全性や利便性を損なうことなく、理想的なカーポートを設置することできます。

これからカーポートを設置しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

カーポートの位置失敗とは?

最初に、カーポートの位置で失敗する典型的なケースと、その対策を紹介します。

 

失敗例1:カーポートの柱が車の乗り降りを妨げる

カーポートを設置する際、よく見落とされる問題が「カーポートの柱が邪魔になる」ケースです。

カーポートの柱は、その構造上、屋根を支えるために必要な存在です。しかし、柱の位置が車の乗り降りや駐車を妨げる場合、逆に利便性を損ね、安全性も失われることがあります。

 

具体的には、カーポートが車道に近い位置に設置され、柱が道路から見えにくい位置にあると、車の出入りの際に視界が遮られ、接触事故のリスクが高まります。

また、柱が車のドアを開ける範囲内にあると、乗り降りの度に柱に注意する必要があり、日常的な不便さを感じます。

 

カーポートの設置を計画する際には、柱の位置を十分に考慮して、その場所や車のドアを全開にしたときの範囲を含めて、設計することが重要です。

 

失敗例2:室内が暗い

もう一つよく見られる失敗例は、カーポートの設置により、室内が暗くなるケースです。

具体的には、カーポートが家の南側に設置された場合、本来日差しを直接受けるべき部分が、カーポートによって遮られてしまい、結果として家の中が暗くなることがあります。さらに、カーポートの屋根が低いと、光が家の窓に十分に入らず、同じく室内が暗くなる可能性があります。

 

このような問題は特に、リビングやダイニングなどの生活空間に影響を与えます。室内が暗いと、家全体の雰囲気が暗く感じられ、気分が沈みやすくなるだけでなく、目の疲労にもつながります。さらに、カーポートが家の正面に設置されている場合、家の外観や印象にも影響を与えることがあります。

これを防ぐためには、カーポートの設置位置と高さを事前に決めることが重要です。また、採光性のある屋根材を選ぶことも一つの解決策となります。

 

失敗例3:玄関前に設置して圧迫感がある

カーポートの設置場所として玄関前を選んだ結果、後悔する人は少なくありません。玄関は家の「顔」であり、訪問者が最初に目にするエリアです。そのため、全体的な家の印象に大きな影響を与えます。

しかし、大きなカーポートが玄関前に設置されると、その存在感で玄関エリアが圧迫され、美しい玄関が隠れてしまうかもしれません。さらに、家の全体的なバランスが崩れる可能性もあります。

 

そして、家の中から見た場合、カーポートによって窓からの視野が遮られ、外の風景が見えなくなるという問題もあります。このような失敗を防ぐためには、カーポートの設計や配置をよく考えることが必要です。例えば、カーポートのデザインを選ぶ際には、家の外観と調和するものを選び、そのサイズと形状が、家全体とのバランスを崩さないように、慎重に選ぶことが重要です。

 

また、カーポートの配置については、専門家に相談することも1つの選択肢です。専門家は、家の外観や玄関の印象を保つための最適なカーポート位置を提案してくれます。カーポートを玄関前に設置する場合は、慎重な計画と専門的なアドバイスを検討してみましょう。

 

失敗例4:隣の家に迷惑をかける

カーポートの位置が隣家に近すぎる場合、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • カーポートの柱が、隣家の窓を遮り、視界を制限する
  • カーポートの屋根が、隣家の窓やバルコニーに影を落とし、日光を遮ることで生活の質を低下させる
  • カーポートから落ちる雨や雪が、隣家の壁や庭に飛び散り、長期的な損害を引き起こす

このような問題を防ぐためには、カーポートの設置計画段階で、隣家との間隔、カーポートの高さなどを慎重に考慮し、必要に応じて隣家からの許可や同意を得ることが大切です。適切なプランニングと配慮で、隣人と良好な関係を保つことを意識しましょう。

 

失敗例5:屋根が道路にはみ出す

カーポート設置の計画を進める際、自宅の敷地だけを考慮すると、カーポートの屋根が、道路にはみ出してしまうことがあります。

この状況は、自宅の敷地と公道との境界を正確に把握していない、または、カーポートのサイズを適切に計算できていない場合によく見られます。

道路に屋根がはみ出すと、通行人や近隣住民、さらには通行する車に影響を及ぼし、法律違反になる可能性もあります。

 

例えば、雨天時にカーポートの屋根から落ちる雨が、直接道路を通行する歩行者や車にあたり、不快な思いをさせたりします。

そのため、道路に面した場所にカーポートを設置する際は、適切な距離を確保し、周囲への影響を最小限に抑えることが大切です。

 

失敗例6:車を替えたら使えない

カーポートの設置は、一時的なものではなく、長期的な視点で計画することが重要です。特に、車の買い替えを考慮に入れないと、新しい車がカーポートに収まらないという問題が起こります。今はコンパクトカーでも、将来的にはミニバンやSUVに乗り換える可能性も考えて、カーポートの高さと奥行きに余裕を持たせることが大切です。

 

また、車のサイズだけでなく、乗り降りのしやすさも考えて、カーポートのサイズを決めます。特に小さな子供がいるご家庭は、子供の乗り降りのために、カーポートの屋根を高く設定し、ドア周辺のスペースを広くとることで、カーポートをより一層快適に利用できます。

 

さらに、近年では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)が増えてきており、これらの車に乗り換える際は、専用の充電設備を設置するスペースが必要になります。カーポートの設置を検討する際は、将来を見据えて、余裕をもったサイズ選びと、電気自動車への対応も視野に入れておきましょう。

 

カーポート位置失敗を防ぐための7つのポイント

 

カーポートを設置する際には、次の7つのポイントを押さえておくことで、失敗を避けることができ、使い勝手の良いカーポートが実現できます。

  1. カーポートのタイプ
  2. カーポートの屋根材と採光性
  3. カーポートの高さと向き
  4. カーポートの設置場所
  5. 将来の変化を見通す
  6. 設置前のシミュレーション
  7. 施工業者の選定

カーポートは、様々なタイプ、サイズ、素材があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の車や家の状況に合わせて選ぶことが重要です。

例えば、屋根の形状によっては雨水や雪の排水が難しいものもあり、また、柱の位置や高さによって車の出入りが難しくなる場合もあります。さらに、素材によっては日差しを通しやすいものや耐久性に優れたものなど、各々特性があります。これらの特性を理解し、自身の状況に適したものを選びましょう。

ここからは、この7つのポイントを詳しく解説していきます。

 

カーポートのタイプ

カーポートには、大きく5つのタイプがあります。それぞれの特徴を説明します。

 

片流れカーポート

片流れカーポートは、柱が片側だけにある形状のカーポートで、屋根が一方向に傾斜しています。

シンプルな構造で、価格が安いのが特徴です。ただし、2台駐車するなど、大きなカーポートを作るには安定性にかけるのがデメリットです。

 

両側支持カーポート

両側支持カーポートは、名前の通り、カーポートの両側が柱で支持されているタイプです。

このタイプは、柱が中央にないため、車の出入りが容易で、2台止めても車同士が接触する心配が少ないです。

また、片流れカーポートよりも強度があり、車を、よりしっかり守ることができます。

 

中間支持カーポート

中間支持カーポートは、屋根を支える柱が中央にあるカーポートです。両側支持カーポートよりも柱が少なく、見た目がスッキリしているのが特徴です。

両側支持タイプに比べて、風や雪の影響を受けにくく、頑丈な構造となっています。ただし、中央に柱があるため、車の出入りに注意が必要です。

 

独立式カーポート

独立式カーポートは、家から独立して設置されるタイプです。敷地が広い場合や、家から離れて車を駐車したい場合に適しています。

また、自由に設置場所を選べるので、日照や風通しを考慮した位置選びが可能です。

 

連棟式カーポート

連棟式カーポートは、2台以上の車を並列に駐車できるタイプです。家族に複数の車がある場合や、ゲスト用の駐車スペースが必要な場合に便利です。

ただし、設置には広いスペースが必要となります。

 

これらのタイプのカーポートを選ぶ際は、車の台数、家のレイアウト、費用に合わせて選びましょう。

 

カーポートの屋根材と採光性

カーポートの屋根材選びは、その採光性と密接に関連しています。屋根材の種類によって、カーポート下の明るさや、その周辺の明るさが大きく変わります。

これは、家全体の明るさや、自然光の活用に直結するため、非常に重要な要素となります。

 

透明または半透明の屋根材を選ぶことで、カーポート下を明るく保つことができます。これは、車の出し入れの際の視認性を向上させ、安全性を高めます。

また、家への自然光の導入も可能になり、室内の明るさや開放感に寄与します。

 

それでは、カーポートの屋根材によく使用される材質を紹介します。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネートは透明性が高く、頑丈で軽量な素材です。自然光を通すので、カーポート下が暗くなることを防ぎます。

また、耐候性と耐衝撃性があり、雨風や雪に強いです。ただし、経年劣化による変色や、紫外線による劣化が問題になることもあります。

 

ポリエステル

ポリエステルは耐久性があり、軽量で取り扱いやすい素材です。一般的には色がつけられており、カーポートのデザインに合わせて選べます。

耐候性がありますが、紫外線に弱く、劣化すると割れやすい特徴があります。

 

金属製

スチールやアルミニウムなどの金属製の屋根材は、非常に強く耐久性があります。重量があるため、設置には専門の知識が必要ですが、その分長持ちします。

金属の種類によりますが、錆びる可能性があります。

 

ガラス

ガラスは見た目が美しく、自然光を最大限に取り入れることができます。しかし、他の材料と比べて壊れやすく、設置とメンテナンスが難しい場合があります。

 

ビニール

ビニール屋根は軽く、価格も手頃です。しかし、他の材料と比べて耐久性が低く、風や雪に弱い傾向があります。

 

カーポートの屋根材を選ぶ際には、採光性や耐久性、価格などを考慮して選ぶようにしましょう。

 

カーポートの高さと向き

カーポートを設置する際、高さと向きは重要な要素となります。これらは利便性や効率性、さらにはカーポートの美観性にも影響を及ぼします。

 

カーポートの高さは、使用する車両の高さや運転する人の身長によって変わります。小型車を保管する場合や、運転する人の身長が低い場合は、低めの設定でも問題ありません。しかし、SUVやミニバンといった高い車両、または大型車を駐車する場合は、カーポートの高さを十分に確保する必要があります。

 

また、カーポートの高さは、積雪地域での雪の除去や、夏場の自然な風通しを考慮すると、より高めに設定することが望まれます。しかし、あまりに高すぎると周囲の風景を遮ってしまう可能性もあるので、適切なバランスが求められます。

 

カーポートの向きは、風向き、日差し、周囲の環境に合わせて適切に決定します。風が強い地域では、風を防ぐ方向に設置すると効果的です。

太陽光を最大限に利用したい場合は、日中の太陽の位置に基づいてカーポートの向きを決めます。家から離れた場所に設置する場合や、家の周囲に高い建物がある場合は、風向きや日差しを最大限に利用できる向きへの設置が必要です。

さらに、カーポートの出入り口の位置も重要な要素です。車がスムーズに出入りできるよう、道路へのアクセスを考慮した配置を行いましょう。

 

以上のように、カーポートの高さと向きは、その利便性や効率性、さらには美観性に大きな影響を与えます。それぞれの要素を慎重に考慮し、環境、自身のニーズ、そして地域の気候条件に基づいた最適な設定を見つけることが大切です。

 

カーポートの設置場所

カーポートを設置する場所選びは、大変重要なステップです。その位置一つで、車へのアクセス性、自宅への影響、見た目の美しさなどが大きく変わってしまいます。ここでは、カーポート設置場所の選び方について説明します。

 

まず、車の出入りをスムーズに行うために、道路からアクセスしやすい場所であることが求められます。しかし、道路から近くても、家の玄関や勝手口から遠いと、不便を感じるかもしれません。例えば、雨の日に買い物から帰ったとき、荷物を濡れずに運ぶのが大変だったりします。

 

次に、カーポートは家の外観にも大きな影響を与えます。玄関に近すぎると家の前が車で占拠され、家全体の印象がギスギスしたものになる可能性があります。また、カーポートが部屋の窓に近いと、日光が遮られ、室内が暗くなります。

 

そして、カーポートの設置場所は、日照や風通し、雨風からの保護など、自然環境にも左右されます。例えば、カーポートが西向きに設置されていると、夕方の直射日光を受けて車が熱くなる可能性があります。また、風通しが悪い場所にカーポートを設置すると、湿気がこもってしまい、カーポートや車が劣化する原因となることもあります。

 

このように、カーポートの設置場所は、家全体のレイアウトを十分に考慮して設置する必要があります。複雑な要素が絡み合いますので、地元の施工業者に相談することを検討してみてください。

 

将来の変化を見通す

カーポート設置の際には、今の状況だけでなく、将来の変化も視野に入れることが大切です。今の家族構成や車の種類に応じて、最適なカーポートを設計する一方で、家族構成が変わったり、車を買い替えたりする可能性も考えておくと、設置した後の後悔を回避できます。

 

例えば、コンパクトカーを持っている一人暮らしや夫婦だけの世帯でも、子供が生まれると大きな車が必要になるかもしれません。さらに、子供が大きくなって、運転を始めたり、パートナーが仕事を始めて、二台目の車が必要になる可能性もあります。

 

そのような時には、複数台駐車できる広さのカーポートが必要となります。先を見通すことは難しいですが、可能な限り将来の変化を見越して、余裕を持った設計を意識しましょう。

 

設置前のシミュレーション

カーポートの設置位置を確定する前に、シミュレーションを行うことは、問題の早期発見と失敗の未然防止に大きく役立ちます。

 

具体的なシミュレーションの方法として、カーポートの大きさを示すテープやロープを使用して、マーキングするという手法があります。

カーポートが設置された時の大きさを直感的に把握できて、障害物への衝突や車の出し入れの難しさを事前に確認できます。しかし、実際の作業は大変ですし、イメージしにくい側面があります。

 

このシミュレーションを専門的な施工業者に依頼すると、3Dデザインソフトを活用したカーポートの立体シミュレーションが可能になります。

この方法では、3D画像を見ながら修正することができ、カーポートの位置についてのミスを大幅に防げます。

 

信頼できる施工業者の選定

カーポート設置における重要な要素の一つは、施工業者の選択です。適切な業者を選択することは、工事の質やアフターケア、将来的なトラブル対応に直結し、カーポート設置の成功を大きく左右します。

 

しかし、どの施工業者を選べば良いのかを判断するのは、簡単ではありません。信頼できる施工業者を見つけるためには、インターネットでの口コミや評価、地元での評判などを参考にします。また、施工事例やアフターサービスの充実度などもチェックしてください。

さらに、直接業者とコミュニケーションを取ることもお勧めします。電話や面談を通じて、その業者の対応や信頼性を感じ取ることができます。

 

信頼できる施工業者を探すことは、手間がかかるかもしれませんが、長期的に安心してカーポートを利用するための重要なステップです。納得いくまで、ご自身にあった施工業者を探していただき、最適な業者を選んでください。

 

まとめ

このコラムでは、カーポート位置の失敗を防ぐ7つのポイントを解説しました。

  • カーポートのタイプ
  • カーポートの屋根材と採光性
  • カーポートの高さと向き
  • カーポートの設置場所
  • 将来の変化を見通す
  • 設置前のシミュレーション
  • 信頼できる施工業者の選定

カーポート設置の成功には、これらの要素が絡み合い、それぞれが重要な役割を果たします。これら7つのポイントを念頭に置き、計画段階から注意深く考え、行動することで、失敗を避け、カーポートを長期間に渡り快適に使用することができます。

 

群馬県や埼玉県にお住まいの方は、ぜひガーデンデザインAokiにご相談ください。

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お問い合わせ、心よりお待ちしております。

 

 

【タイルデッキで後悔しないために!】施工前に知っておきたい9つのポイント

 

タイルデッキ、素敵ですよね。自宅から一歩出るだけで、開放感溢れるプライベート空間が広がって、一日の疲れを癒してくれます。

そのデザイン性の高さから、タイルデッキは現代のガーデンデザインのトレンドと言っても過言ではありません。

 

しかし、全ての方がタイルデッキに完全に満足しているわけではなく、「タイルデッキ 後悔」という言葉も、時折インターネット上で見かけます。

これは、「タイルが予想外に割れてしまった、色が思っていたよりもマッチしなかった、メンテナンスが思っていた以上に大変だった」など、様々な理由によるものです。

 

そのため、この記事では後悔しないタイルデッキの選び方として、施工前に押さえておきたい9つのポイントを紹介します。

あなたが思い描く理想のタイルデッキを実現させる手助けになれば幸いです。

 

タイルデッキを設置して後悔した5つのこと

タイルデッキは、庭の美しさを引き立てる効果的な要素です。

その魅力により設置を検討する人は多いのですが、一方で「おしゃれで清潔感があって、メンテナンスも楽だと思っていたけど、実際は不便だった…」といった後悔の声も少なくありません。

具体的にどんな後悔をしているのか、ここではタイルデッキ設置後によくある5つの後悔を紹介します。

 

タイルの色やデザインがイメージと違う

タイルデッキの色やデザインがイメージと違う、これは後悔の声としてよく挙がります。タイルデッキの色やデザインは、家の外観に大きな影響を与えます。

例えば、色が明るすぎたり、デザインが派手すぎると、全体のバランスを乱すことになります。

また、周囲の環境とタイルデッキが合わない場合、統一感が損なわれ、見た目も悪くなります。施工前には、実際のタイルデッキの見本を見て、可能であれば自宅で確認することが推奨されます。

 

メンテナンスが大変

メンテナンスが予想以上に大変だった、これもタイルデッキ設置後によくある後悔の一つです。タイルデッキは見た目が美しく、清潔感もある一方で、汚れやすいのが特徴です。特に、白や淡い色のタイルは汚れが目立ちやすく、定期的なクリーニングが必要です。

タイルデッキは、ウッドデッキに比べてメンテナンスが簡単だと言われていますが、それでも定期的なメンテナンスは必須です。

タイルデッキのメンテナンスには、以下のような作業が含まれます。

  • 汚れを落とす
  • ワックスを塗る

  • 目地の掃除

  • ひび割れの補修

以上のように、タイルデッキのメンテナンスは、思った以上に手間がかかります。そのため、自分でメンテナンスに対応できるかを考えておくと、設置後の後悔を避けられます。

 

デッキが滑りやすい

デッキが滑りやすいという後悔の声もよく耳にします。

雨の日や霜が降りた日などは、タイルデッキが滑りやすく、子供から高齢者まで全ての世代にとって危険性が増します。これは、タイルの表面が滑らかであるためで、表面に水がたまると、その滑りやすさは一層増します。

特に、雪国や霜降りが多い地域では、滑って転倒することで、怪我をする可能性もあります。

このリスクを踏まえて、タイルデッキの設置を検討する必要があります。対策としては、滑り止め加工が施されたタイルを選んだり、滑り止めシートを使用する、防滑塗料を塗ることが有効です。

 

設置コストがかかる

タイルデッキの設置費用は、選択するタイルの種類やサイズ、設置場所により大きく変わります。ウッドデッキと比較すると、タイルデッキの設置費用は一般的に高額になります。

タイルデッキの素材費だけでなく、下地作りや施工費も費用に含まれますので、全体のコストは予想以上に高くなることもあります。

見た目の美しさに惹かれる一方で、そのコストが思っていた以上に高いということも忘れてはいけません。

特に、新築の家を建てる場合などは、予想外の出費で、他の家具や植物、庭全体の装飾のための予算が削られてしまうこともあります。

全体のバランスを保つために、事前に資材費だけでなく、施工費やメンテナンス費用も考慮に入れて、適切に予算管理を行うことが大切です。

 

夏場はタイルが熱い

夏場はタイルが熱すぎるという問題も、タイルデッキ設置後によくある後悔の一つです。

タイルは、磁器や陶器、石材など、熱を吸収しやすい素材で作られています。これらの素材は暑い夏の日差しを吸収し、予想以上に熱を帯びることがあります。

特に、暗い色のタイルは熱を吸収しやすく、触れると火傷するほどの高温になることもあります。また、熱を帯びたタイルから放出される熱が、周囲の気温を上昇させることもあります。

タイルデッキを選ぶ際には、これらの夏の暑さに対する対策も考慮に入れることが重要です。適切な素材や色の選択はもちろん、熱を遮断する装置(例えば、パラソルなど)を配置するなどの対策を計画に含めましょう。

 

タイルデッキで後悔しないための9つのポイント

 

タイルデッキで後悔しないためには、どうすればいいのでしょうか?

ここでは、施工前に知っておくべき9つのポイントを紹介します。

これらのポイントを確認することで、理想とする快適なデッキ空間を作り出すことができます。

 

デッキの広さと高さ

最初のポイントは、デッキの広さと高さです。広さは、あなたがデッキで何をしたいのか、どのくらいの人数で使うのかによって変わります。

例えば、家族や友人とバーベキューをするのであれば広めに、パートナーや一人でのんびりと過ごすのであれば、コンパクトなサイズが適しているかもしれません。具体的な利用シーンを想像しながら、広さを決めます。

 

デッキの高さは、安全性と使いやすさを考慮して決める必要があります。例えば、小さな子供や高齢者がいる家庭では、低めのデッキがより安全です。

また、階段やスロープの設置を考えている場合、デッキの高さは、階段やスロープの高さに揃えるように調整します。

これらの広さと高さのバランスをイメージすることで、最適なタイルデッキを実現することができます。

 

タイルの色とデザイン

次に重要となるポイントは、タイルの色とデザインの選択です。タイルデッキを初めて設置する方々の中には、その視覚的な魅力に引き寄せられる人が多いです。

しかし、見た目の美しさだけで選んでしまうと、後悔することがあります。色とデザインは、デッキの全体的な雰囲気に大きな影響を与え、また庭や家の外観との調和も重要となります。

 

色の選択については、タイルの色が周囲の風景や家の色調と調和することで、一体感のある美しい空間を実現できます。

例えば、白い家にはグレー、またはブルーのタイル、木目調の家にはベージュやブラウンのタイルがマッチします。

 

デザインについては、シンプルな一色から、模様入り、異なる色や形状を組み合わせたパターンまで、選択肢は豊富です。

ただし、派手なデザインは魅力的に見えますが、長期間使用すると飽きてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

 

タイルの種類と特徴

タイルには様々な種類があり、それぞれには異なる特性、利点、欠点があります。

以下に、主に使用されるタイルの種類とそれぞれの特性を紹介します。

 

陶器タイル

このタイルは、粘土を主成分とし、1,000度から1,200度の比較的低い温度で焼成されます。

発色が鮮やかで、デザインの選択肢も多いですが、吸水性が高く、水に濡れると膨張して割れることがあります。

他のタイルと比較すると耐久性や耐摩耗性はやや劣ります。

 

磁器タイル

これは粘土、長石、石英を主成分とし、1,300度から1,400度の高温で焼成されます。

密度が高く耐水性、耐摩耗性、耐久性が優れており、さまざまな色や模様があります。

自然石のような見た目を持つものもあります。一般的には、陶器タイルよりも高価です。

 

石タイル

天然石を用いたもので、高級感があり、耐久性に優れています。ただし、重さとコストが高いのが難点です。

 

ガラスタイル

光を反射し、鮮やかで明るい印象を与えます。耐水性に優れ、清掃も容易ですが、割れやすい点がデメリットです。

 

ラバータイル

ゴムや樹脂で作られたタイルです。クッション性があり、滑りにくいので安全性が高いのが特徴です。

また、水に濡れても汚れがつきにくく、お手入れが簡単です。色のバリエーションも豊富で、設置も容易ですが、見た目にあまり高級感がないことが欠点です。

 

樹脂タイル

合成樹脂でできたタイルです。耐水性に優れ、滑りにくく、軽量で設置が容易な特徴があります。

また、ラバータイル同様に衝撃吸収性があります。ただし、耐久性が比較的低いのが欠点です。

 

以上、6種類のタイルを紹介しました。タイル選びは、タイルデッキを長く快適に使うために重要なポイントです。

タイルデッキを設置する際には、タイルの種類と特徴をよく理解して、慎重に選ぶようにしましょう。

 

デッキの設置場所

デッキを設置する場所の選択は、日当たり、使用目的、プライバシーなど、さまざまな要素を考慮して決める必要があります。

 

日当たり

強い日差しの当たる場所にデッキを設置すると、タイルデッキが過度に暑くなり、裸足で歩くことが困難なことがあります。

また、家具が変色する恐れもあります。このような場合は、遮光機能を持つパラソルや日よけを併用するなどの工夫が必要になります。

逆に、日陰が多い場所にデッキを設置すると、タイルが冷えすぎて冬季には寒さを感じることもあります。

さらに、雨水や湿気が乾きにくい環境では、タイルが藻やカビの発生により滑りやすくなる可能性があります。

 

使い方

デッキ設置場所の選択は、あなたのライフスタイルに大いに依存します。

例えば、頻繁に家族や友人を招いてバーベキューパーティーを開くなら、広々としたスペースとキッチンに近い位置が理想的です。

一方、リラックスしたり、読書を楽しむための静寂な空間を求めるのであれば、庭の奥や自然に囲まれた場所が適しているでしょう。

 

プライバシー

デッキは、プライバシーが保たれる場所に設置したいものです。

よく人の目に触れる場所だと、パーティーやリラックスの楽しい時間が台無しになる恐れがあります。

隣家や道路から見えないように、フェンスや植木などで視線を遮ることを検討しましょう。

 

適切な下地作り

タイルのデッキを長持ちさせるためには、適切な下地作りが重要です。下地作りが不十分だと、タイルが浮いたり、割れたり、ひび割れたりすることがあります。これは、家庭でDIYする場合にも、プロに設置を依頼する場合でも同様です。

 

まず最初に、デッキを設置する場所の地面が平坦であることが求められます。凸凹のある地面では、タイルの設置が難しくなり、安定せずに割れる恐れがあります。さらに、雨水が滞らないように、地面が適度に傾斜していることも重要です。水はけが悪いと、タイルの下に湿気がこもり、タイルが剥がれるか、菌が繁殖する恐れがあります。

 

次に、下地の素材選びも重要なポイントです。コンクリート、砂利、砂など、それぞれの素材にはメリットとデメリットが存在します。例えば、コンクリートは非常に頑丈で耐久性がありますが、水はけが悪い傾向にあります。一方、砂利や砂は水はけが良いですが、定期的な整地が必要になります。

 

また、下地に防草シートを敷くことで、雑草の生育を抑え、タイルの安定性を向上させることができます。

適切な下地作りをすることで、タイルデッキの寿命を延ばすことが可能です。

 

安全性の確保

タイルデッキを使用する際に、最も重要な要素の一つが、使用者の安全性を確保することです。見た目だけでなく、安全性にも配慮したデザインを選びましょう。

最初のポイントは、滑り止めのタイルを選択することです。デッキは屋外で使用するため、雨などにより湿って滑りやすくなることがあります。

特に、子供や高齢者がいる家庭では、滑りやすいタイルは危険を伴います。滑りにくいタイルを選ぶことで、雨天時や冬場でも安心してデッキを使用できます。

 

次に、デッキの角や縁部分の安全対策が重要です。角部分は怪我の原因となる可能性があるので、角部分専用のタイルを使用するか、ソフトな素材のエッジカバーを使用するといった工夫が求められます。

また、デッキの高さに注意が必要です。地面から一定の高さがある場合、転落防止のために手すりを設置することを検討してみてください。

 

最後に、タイルデッキのメンテナンスも安全性に直結します。定期的な掃除と点検を行い、タイルの剥がれやひび割れなどがないかを確認することで、事故を未然に防ぐことができます。

 

メンテナンスの方法

タイルデッキを長く美しく保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。しかし、その手間を知らずに設置を進めてしまうと、後々、手間がかかりすぎて後悔することもあります。そこで、メンテナンスの方法とその頻度を事前に知っておきましょう。

 

屋外で使用されるタイルデッキは、雨や風、紫外線、落ち葉や鳥のフンなどから汚れることが多いです。そこで、ブラシやモップを使用して定期的に掃除を行う必要があります。また、タイルの間に砂や小石が入り込むと、タイルが浮いたり壊れたりする原因になるため、特に注意が必要です。

 

次に、タイルの劣化を防ぐための防水処理や塗装のメンテナンスも重要です。特に、陶器タイルや磁器タイルは、高い防水性を持っていますが、時間と共に劣化するため、定期的な防水処理が必要な場合があります。

また、色褪せを防ぐ塗装も時折必要となるかもしれません。これらのメンテナンスは専門的な知識が必要なため、プロに依頼することを推奨します。

 

最後に、タイルのひび割れや浮きを確認するための点検が必要です。点検を怠り放置すると、使用者の安全を危険にさらすだけでなく、タイルデッキ全体の寿命を縮める原因にもなります。

 

タイルデッキの費用相場

タイルデッキを設置する際に、もう一つ忘れてはならないポイントが、費用です。後悔を避けるためにも、設置費用やメンテナンス費用など、全体的な費用を把握しておきます。

 

タイルデッキの設置費用は、使用するタイルの種類やデザイン、設置面積、作業の難易度などにより異なります。例えば、高品質の磁器タイルを使用し、広範囲に設置する場合、費用は高くなります。

また、土地の勾配調整や地面の補強など、下地作りに手間がかかる場合も費用は増えます。

 

おおよその相場としては、タイルの購入費用が1平方メートルあたり数千円から数万円、施工費が1平方メートルあたり数千円から1万円程度となることが多いです。

ただし、これは一例で、具体的な費用は業者に見積もりを取って確認することをおすすめします。

 

また、設置後のメンテナンス費用も考慮する必要があります。清掃用具の購入や防水・防腐処理の費用、専門業者によるメンテナンスの費用などが必要になります。

タイルデッキは、初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用がかかることも忘れてはいけません。

 

施工業者の選択

タイルデッキの設置には、専門的な技術と知識が求められます。このため、信頼できる施工業者に依頼することを強く推奨します。

ただし、後悔しないためには、施工業者の選び方が重要なステップとなります。

 

まず、選びたい施工業者が、過去にどのようなデッキを設置したか、施工事例を確認することが大切です。

施工事例を見ることで、業者の技術力やセンスを判断できます。また、施工事例に写真と詳細な説明がある場合、それは業者が自身の仕事に自信を持っている証拠とも言えます。

 

次に、口コミや評価も参考にしましょう。インターネット上には、多くの施工業者についての評価や口コミが掲載されています。

これらの情報から、業者の対応や施工の品質、アフターサービスの質などを把握することができます。

 

そして、業者に直接問い合わせて、見積もりを取ることも重要です。見積もりを取ることで、設置費用の詳細や業者の対応を確認することができます。

ただし、価格だけで業者を選ぶのはお勧めしません。施工の品質やサービスの質なども考慮し、総合的に判断することが必要です。

 

適切な施工業者を選ぶことで、美しいタイルデッキが完成し、長期間にわたって快適に使用することができます。

 

まとめ

この記事では、タイルデッキの設置を検討している方に、タイルデッキで後悔しないための9つのポイントを紹介しました。

 

タイルデッキは美しさ、耐久性、メンテナンス性に優れていますが、初期コストや専門技術の必要性、滑りやすさといったデメリットも考慮するべきです。

あなたのライフスタイルやニーズに合ったデッキを選び、信頼できる施工業者に依頼しましょう。

 

もし、群馬県や埼玉県にお住まいの方であれば、ガーデンデザインAokiにお手伝いさせてください。経験豊富なプロフェッショナルチームが、あなただけのガーデン空間を提供します。

 

タイルデッキだけでなく、ウッドデッキ、エクステリア全般の施工も承っております。理想の空間を実現するために、ガーデンデザインAokiと一緒に最適なガーデン空間を作りませんか?

ぜひ、このホームページの施工実績、庭づくりブログをご覧いただけたらと思います。お問い合わせを心よりお待ちしております。

 

 

新築に引っ越す前がいい?新居に住みながら外構工事をするデメリットとは

外構工事は新居に住みながらでもできるか?

結論。できますが、注意すべきことがあります。

せっかく家を建てるなら、外構にもこだわりたいですよね。予算オーバーや時間の都合上、外構を後回しにする人もいます。

この記事では、新居に住みながら外構工事をするメリット・デメリットを解説します。

外構を後回しにする注意点もお伝えしますので、迷っている人は参考にしてくださいね。

 

住みながら外構工事をするメリット

・住んでみてわかる

・じっくり検討できる

住みながら外構工事をするデメリット

・コストが割高になる

・外からの視線が気になる

・駐車スペースがない

 

今回は、新居に住みながら外構工事をした人の体験談をベースにまとめました。後悔のない外構工事をしたい人は、ぜひ最後まで読んでください。

 

新居に住みながら外構工事をするデメリット

新居の引き渡しがおわってから外構工事をする人もいるでしょう。

住みながら外構工事をするデメリットは何かを、きちんと理解してから計画を進めるとスムーズです。

 

コストが割高になる

新築工事と同時にやった方が安くできる工事もあります。

例えば、土の掘削は、建築中に発生した不要な土と一緒に搬送した方が効率的。土の搬出のためだけにトラックを手配すると、高くつくからです。

他にも、照明を設置したいところに外部コンセントがないと、追加しなくてはなりません。電気設備は電気業者による工事が別途必要なので、割高になります。

 

外からの視線が気になる

外構には、プライバシーを守る役割もあります。

玄関が道路から近いと、ドアを開けただけで通行人と目があってしまいます。さらに、家の中が丸見えになってしまうというケースも。

フェンスや壁がないと、リビングの窓から近隣の視線が気になりますよね。外構が完成するまで、カーテンを閉めっぱなしにせざるを得ません。

 

駐車スペースがない

駐車スペースは、土間コンクリートの打設をするのが一般的です。

コンクリートは固まるまでに数週間かかります。そのため、工事の間は駐車スペースがありません。

市街地であれば、近くのコインパーキングに停めることになります。自宅近くにコインパーキングがない場合は、車を使うたびに歩くのが面倒かもしれません。

 

住みながら外構工事をするメリット

新居に住みながら外構工事をするメリットもあります。新築の工事計画や状況によっては、後から工事をした方がいいかもしれません。

外構を後回しにしてみて・・結果よかった、という声をまとめました。

 

住んでみて分かる

新居に実際に住んでみないと分からないこともあります。

例えば、フェンスの高さについての判断がしやすくなります。目隠しを優先して高くするか、開放感を求めて低くするか?隣地や道路との距離感を現地で把握できるので、寸法は失敗しにくいでしょう。

他にも、コンクリートにするとお手入れは楽ですが、可変性が乏しいです。将来、自家菜園や花壇にしたくても、土がないのでプランター栽培になってしまいます。迷っているうちは、防草シートだけ敷いておくという方法も。

 

じっくり検討できる

建物の仕様決めでぐったりしている上に、外構まで決めるのは正直シンドイです。

ハウスメーカーに外構もお願いして引っ越してみたら、勝手口からゴミ捨てで外へ出る動線が悪い、カーポートに照明がなくて真っ暗で防犯が気になる・・などの体験談も。

引っ越しが落ち着いてから外構を検討すれば、失敗はなかったのかもしれません。

引っ越し前に慌てて決めて後々後悔しないためにも、外構業者を比較し、提示されたプランをしっかり確認しましょう。

 

外構を後回しにする注意点

後から外構工事をする場合の注意点をお伝えします。

外構は、建物と切っても切り離せない部分もあります。外構工事を後回しにする前に、対策を打っておきましょう。

 

建物とセットで計画

建物の計画段階から、外構も大まかなプランを立てておきます。

道路との高低差がある敷地は、建物の契約前に外構工事の概算を把握する必要があります。擁壁は費用もかかりますし、建築の基礎で対応できる部分があるかもしれません。

外構プランを参考に、土留めや電気・水道など最低限の外構工事は新築時にやりましょう。細かいですが、水道工事の汚水枡などが外構プランに干渉しないかも確認してください。

 

予算オーバーを防ぐ

新築に入居後となると、外構工事は家全体の資金計画から外れます。予算オーバーを防ぐためには、優先順位をつけなくてはなりません。

また、外構業者によっても見積り金額に大きな差がでます。複数社を比較検討し、信頼できる外構業者に依頼するのがベストです。

 

荒地は手間がかかる

見落としがちなのが、外構を後回しにすると荒地のまま、しばらくは生活するということ。

雨が降れば靴は泥だらけになるので、玄関ポーチが汚れます。新築だと汚れが目立つため、玄関まわりの掃除頻度が高くなります。

また、荒地はどんどん雑草が生えてくるので、処理をする労力も使います。

 

植栽は最後でもいい理由

植栽は、いわゆるガーデニングに含まれます。緑豊かな植物や色とりどりの花は、日々の暮らしに潤いを与えてくれますよね。

もちろん外構工事と同時でもいいのですが、植栽は最後でもいい理由があります。

 

最適な植栽シーズン

植物の種類や地域により異なりますが、一般的には春と秋です。

春と秋は、気温や土壌の状態が植物の成長と根付きをサポートしやすいからです。

もし真夏や真冬に引っ越しをする場合は、植栽に最適なシーズンを待ちましょう。暑すぎても寒すぎても、木の根が定着しづらいです。

 

ガーデニングのDIY

ガーデニングは、好きな木や花を少しずつ植えて、DIYを楽しむ方法もあります。せっかくなら、庭付き一戸建ての暮らしを満喫してみるのはいかがですか。

子どもの成長に合わせて植樹をしたり、季節にあった花を植えるのもいいでしょう。暮らしながら庭をカスタマイズすることは、かけがえのない家族の思い出になりますよ。

DIYが苦手な人や時間がない場合は、外構業者にガーデニングをまるっと依頼しましょう。

 

まとめ

この記事では、新居に住みながら外構工事をするメリットとデメリットを解説しました。

新築に引っ越す前でなくても、理想どおりの外構やお庭を作ることはできます。

 

住みながら外構工事をするメリット

・住んでみてわかる

・じっくり検討できる

住みながら外構工事をするデメリット

・コストが割高になる

・外からの視線が気になる

・駐車スペースがない

 

エクステリアは「家の顔」ともいわれています。どんなに素敵な家でも、外構がイマイチだと残念な感じに見えてしまいますよね。高級な家ほど、外構にお金をかけていたりします。

限られた予算内でも、満足度の高いエクステリアを提案できる業者があります。

まず、外構プランを依頼して、新築時にやった方が安い外構工事を洗い出してください。つぎに、どの部分を後回しにするかを決めておきます。ここまできたら、あとは外構業者をじっくり検討しましょう。

新居に住みながら外構工事をすると不便はあるものの、実際に住んでみてわかることを判断材料にできるのは大きなメリットです。

自分らしい家づくりのゴールは、外構が完成してから。信頼できる外構業者を選んで、満足度の高い戸建てライフを送りましょう。

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